日本認知療法協会

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認知療法


認知療法とは

アーロン・ベック

認知療法は1963年にアメリカの心理学者であるアーロンTベックによって開発されました。

抑うつ感や不安感、怒りや悲しみなど、負の感情を感じる傾向が強い人には、共通の特徴があります。現実に起こる出来事の解釈に共通点があるのです。

ベックはこの解釈に着目し、歪んでいる解釈を合理的な解釈へと変えていく認知療法で、うつ病を治療することに成功しました。

そして今では、認知療法はうつ病に最も効果のある治療法であると科学的に実証されています。









効果は抗うつ薬以上

デビッド・D・バーンズ

ベックが開発した認知療法は、その後デビッドDバーンズなどの弟子たちによって広められ心理学や精神医療に革命をもたらしました。

そして認知療法はうつ病に対して抗うつ薬以上の効果があると証明された最初の精神療法になりました。

医療の現場で開発された認知療法ですが、現在では健康な人がより幸せな人生を送るための手法としても注目を集めています。

企業やスポーツの現場でも認知療法の導入が盛んに行われるようになりました。









感情の作られ方

私たちは現実に起こる出来事を頭の中で次々と解釈しています。その解釈によって感情が作られています。
現実に起こる出来事によって感情が作られていると考えられがちですが、私たちの感情を作ることができるのは、私たちの解釈だけなのです。

抑うつ感や不安感、怒りや悲しさなど負の感情が強い人は現実に起こる出来事の解釈に特徴があります。
この解釈をパターン化し、そこに焦点をあてて解釈の歪みを合理的な解釈に変えていきます。負の感情が強い人の解釈の特徴には以下のようなものがあります。

全か無か思考

物事を白か黒のどちらかで考える思考です。実際には事実は、それらの中間にあるのですが、白か黒のどちらかで判断してしまいます。
例えば、就職試験に失敗したときに「私は完全な失敗者だ。」などと思い、逆に成功したときには「私は完璧に有能な人物だ。」などと過信して、物事を極端に考える傾向です。

一般化のしすぎ

たった1つの良くない出来事があると「いつも決まってこうだ」「うまくいったためしがない」などと考えることです。
例えば、あなたが恋人から別れを告げられたとしましょう。そのときに「私は人と付き合っても、いつも飽きられて捨てられてしまう。」などと考えてしまうことです。

心のフィルター

良いことはすべて無視して、悪いことだけくよくよ考えることです。
例えば、だいたいの人からは評判がよく、有能であると認められているのにも関わらず、たったひとりからの批判をくよくよと考えたり、経済的にもめぐまれ、友人にもめぐまれているにも関わらず、「私は何も成し遂げていないのでみじめだ。」などと考えることです。

良い出来事を悪く考える

良い出来事を悪い出来事にすり替えてしまうことです。
例えば、人から賞賛されたときに素直に喜ばずに「あれはお世辞を言っているのだ。」と考えたり、「私を利用しようとしているのだ。」などと考えることです。
また物事が成功したときも「これはまぐれだ」などと考えてしまいます。

結論の飛躍

特に確かな根拠もないのに、悲観的な結論をだしてしまうことです。例えば、あなたが大学の先生で、とても素晴らしい講義をしたとしましょう。しかし、あなたは居眠りをしている学生を見つけました。実際には、この学生は前の晩に遅くまで馬鹿騒ぎをしていたために居眠りをしていたのですが、あなたは「どの学生も私の講義を退屈がっているんだ。」と考えてしまうようなことです。

拡大解釈と過小評価

悪い出来事を必要以上に悪く考え、良い出来事を過小評価してしまう考え方です。
例えば、自分の失敗や短所を大げさにとらえ、「もう終わりだ。うまくいくことはない。」などと考え、長所や成功を「こんなことはたいしたことじゃない」などと過小評価してしまうことです。

自分の感情を根拠に決め付ける

自分の感情が現実を証明する証拠であるかのように考えてしまうことです。
例えば、「自分が駄目な人間のように感じる。それが何よりも駄目な人間の証拠だ。」や「私はあなたに対して腹を立てている。これはあなたは価値のない人間である証拠だ。」などのように考えてしまうことです。

すべき思考

何かやろうとするときに「~すべき」「~すべきではない」と考えることです。
この思考の傾向がある人は、必要以上に罪悪感やプレッシャーを感じ、他人に対しては怒りを感じやすくなるといわれています。

レッテル貼り

自分や他人にレッテルを貼って決め付けることです。
例えば、スポーツで失敗をした時に「失敗してしまった。」と考えるかわりに「私は何をやっても駄目な人間だ。」と決め付けてしまったり、他人が仕事でミスをしてしまったときに「あいつは頭が悪くて能力がない。」などとレッテルを貼ってしまうことです。

自分のせいにする

何か良くないことが起こった時、自分に責任がないような場合でも、自分のせいにしてしまうことです。これは罪の意識のもとになる考え方です。
例えば、自分の子供の成績が悪かったのを見た母親が「これは私の責任だ。私は駄目な母親だ。」と考えたりすることです。

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認知療法開発者

アーロン・ベック
米国の医学者、精神科医

アーロン・ベックphoto

1963年に認知療法を開発し、従来とは異なるカウンセリング手法により多くのうつ病患者を治療する。

認知療法改良者

デビッド・D・バーンズ
米国の認知心理学者

デビッド・D・バーンズphoto

ベックの弟子で、認知療法を発展させ、認知療法に関する書籍を多数執筆し、認知療法を普及させた。